猫のモンテジア骨折

モンテジア損傷(骨折)とは、尺骨近位1/3での骨折と橈骨の脱臼を併発した状態です。橈骨の脱臼方向により、タイプⅠ~タイプⅣに分類されます。

モンテジア骨折は肘の機能が重度に傷害されます。
肘の機能回復のために、骨折および脱臼を正しく整復することが重要です

モンテジア骨折【X線検査:術前】

猫は、輪状靱帯と外側側副靱帯が外側上腕骨顆に一緒に付着しており、同時に両方の靱帯が損傷しやすい構造をしています。また、近位橈骨と尺骨を繋ぐ骨間靱帯が欠如しており橈骨頭が分離しやすいため、モンテジア骨折が生じやすいといわれています

モンテジア骨折【X線検査:術後】

尺骨骨折の整復と肘関節の脱臼の整復を実施します。

輪状靱帯が損傷しているため、橈尺骨をスクリューで固定する場合がありますが、若齢動物の場合は、橈尺骨間の正常な動きを回復するために、術後にスクリューは抜去します。

モンテジア骨折【手術】尺骨骨折の整復

猫の尺骨骨折には、当院では通常、2.0LCPを用いて整復を実施しています。
尺骨外側面はほぼ平坦で、プレートはベンディングすることなく使用することが多い部位です。
熱が発生しないように生理食塩水を滴下しながら、トルクリミテーションドライバーにてスクリューを挿入します。
⇒尺骨固定後に、肘関節の脱臼を整復します。

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