近年、獣医療において内視鏡検査は一般的なものとなりました。異物摘出以外にも、消化管内の観察や、生検が可能です。
上部消化管内視鏡検査の適応部位
- 食道
- 胃
- 十二指腸
- 小型犬では空腸近位まで
上部消化管内視鏡検査の適応となる状態
- 吐出、嘔吐、吐血、小腸性下痢、食欲不振などのを呈する疾患
- 食欲不振
- 原因不明の低アルブミン血症を有する疾患(腹水貯留)
- 画像検査にて食道、胃、十二指腸に異常が認められる場合
- 食道、胃における消化管内異物の摘出
- 上部消化管内の出血部位の特定(止血処置)
- 食道の良性狭窄の拡張術
- 胃瘻チューブの設置
⇒正確な内視鏡診断(病理組織学的検査)が的確な治療に直結します